未舗装路でスピードを競う、ダートトライアルこと、ダートラ。
日本で発祥したこの競技は、危険が伴うものの、砂埃を立てながらドリフトしていく様は、やる側も見る側もエキサイトできるモータースポーツです。
ここでは、ダートラのベース車両としておすすめの車をご紹介するとともに、車選びの注意点、ラリーの違いについてご紹介します。
- ダートラ(ダートトライアル)とは?ラリーとの違いは?
- ダートラ競技車両を制作する上での注意点・ベース車の選び方
- 【1600cc未満の2輪駆動】PN1クラスのダートラベース車に適したおすすめ中古車
- 【前輪駆動の新しい車のみ参戦可能】PN2クラスのダートラベース車に適したおすすめ中古車
- 【後輪駆動の新しい車のみ参戦可能】PN3クラスのダートラベース車に適したおすすめ中古車
- 【年式・排気量制限なし!制限は2輪駆動のみ】N1クラスのダートラ車両製作に適したおすすめ中古車
- 【年式・排気量制限なし!制限は4輪駆動のみ】N2クラスのダートラ車両製作に適したおすすめ中古車
- 【FF・FR・4WD・軽自動車】ダートラベース車を安く買う方法
ダートラ(ダートトライアル)とは?ラリーとの違いは?
未舗装路面をタイムアタック形式で競うバトル!
ダートラ(ダートトライアル)とは、およそ1分から2分程度の未舗装路コースを、いかに速く駆け抜けるかを競う競技。
ひとえに未舗装路と言っても、路面状況は天候やコースによって大きく異なり、セッティングやドライビングテクニック次第では、いとも簡単にクラッシュしてしまうほど危険なモータースポーツです。
【大きな差はない】ラリーからSSだけを切り取ったものがダートラ
ダートラはラリーから派生した競技です。
ラリーでは、SS(スペシャルステージ)のほかに、一般道を走行するコース(リエゾン)等では、指定された区間を指定された時間で走行し、その正確さを競うことがあります。
ダートラは、ラリーの中からSSのみ(一つの未舗装路コースでタイムアタックをする)を切り取り、競技化されたものです。
また、ラリーではコ・ドライバーと呼ばれるナビゲーターが同乗するが、ダートラでは搭乗しません。
ダートラ競技車両を制作する上での注意点・ベース車の選び方
【クラスによって車種や改造など車両規定が異なる】参戦するクラスを選ぶ
ダートラでは、車両クラスが細かく規定されています。
車の年式や排気量、駆動方式に、年式。これに、改造の範囲まで指定され、各クラスの車両規定が決定されます。
国内で最も有名な大会として、JAF認定の全日本ダートトライアル選手権があげられるが、各地方のダートラ大会では、全日本選手権と規定が異なる場合も。
まずは、どのクラスに参戦したいかを決めてから、車選びをしましょう。
【競技車両の制作にはお金と時間が必要】ベース車両は部品が多く流通量が多いものを選ぶ
先にも記した通り、ダートラには危険がつきもの。
部品が多く流通しており、箱替えも可能なベース車を選びましょう。
あわせて、信頼できるショップや仲間に車両制作を任せることで、よりよい競技車両が製作できます。
【1600cc未満の2輪駆動】PN1クラスのダートラベース車に適したおすすめ中古車
ここからは、各クラスごとのおすすめベース車両をご紹介いたします。
ダートラのクラス規定は毎年細かく変わるため、購入前に各大会の規定をチェックしてください。
PNクラスは、最も改造の範囲が狭く規定されており、初心者でも参戦しやすいクラスです。
【クラス最強かつ価格も安いベース車両】スズキ:スイフトスポーツ(ZC32S)
2015年に発売されたスイフトスポーツ。
136馬力を出力するNAエンジンに、使い勝手のいい5ドアハッチバックと、初心者にはもってこい。
中古車相場も安く、ダートラ入門編には最適な一台である。
【実用性も兼ね備えたコンパクトハッチバック】マツダ:デミオ(DJLFS)
デザインが一新され、特徴的な顔つきとなった新型デミオ。
マニュアルモデルもあり、モータースポーツでも活躍。
現行だけではなく、旧型デミオも、ダートラやジムカーナで活躍した。
【ジムカーナや走行会でも活躍するお手軽スポーツ】ホンダ:フィットRS(GK5)
ホンダが誇る可変バルブ機構、i-VTECを装着したフィットRS。
スイフトスポーツやデミオを凌ぐ、132馬力を出力。
6速マニュアルは、本革巻きのシフトノブと、スポーティーさ抜群。
【前輪駆動の新しい車のみ参戦可能】PN2クラスのダートラベース車に適したおすすめ中古車
【車重がわずか970kgの1400ccターボハッチ!】スズキ:スイフトスポーツ(ZC33S)
現行スイフトスポーツの独壇場となっている、PN2クラス。
エンジンは旧型と比べ小さくなったものの、ターボを装着することで馬力自体は6馬力アップ。
わずか970kgの車重からも想像できる通り、爽快な走りが楽しめる。
【後輪駆動の新しい車のみ参戦可能】PN3クラスのダートラベース車に適したおすすめ中古車
【FRだってダートラやラリーを楽しめる!】トヨタ・86/スバル・BRZ
こちらは、86とBRZの独壇場。
悪路においてFRレイアウトのイメージは薄いが、よりピーキーな走りが楽しめると言われている。
86/BRZはどのモータースポーツ界でも活躍する、ベース車両に最適な車とも言える。
【年式・排気量制限なし!制限は2輪駆動のみ】N1クラスのダートラ車両製作に適したおすすめ中古車
【FF最強を誇ったVTECは今でも現役!】ホンダ:インテグラタイプR(DC2)
90年~00年代に、FF最強を誇ったDC2インテグラタイプR。
ジムカーナと同様に、ダートラでも未だに強さを誇っている。
1800ccから200馬力を出力するエンジンはもちろんのこと、メーカーが手掛けたチューニングカーとして、サーキットなどでも強さを誇る。
【今では価格高騰のテンロク最強マシン】ホンダ:シビックタイプR(EK9)
こちらも、インテグラと同年代に活躍したFFスポーツ。
当時は1600ccクラスのレースが多く、EK9シビックタイプRは最強を誇った。
タイプRのみならず、SIRなどのグレード(EK4)も数多く見られるため、改造のベース車両としてはインテグラより合っているかもしれない。
【年式・排気量制限なし!制限は4輪駆動のみ】N2クラスのダートラ車両製作に適したおすすめ中古車
【WRCで鍛えた技術をいかんなく発揮!】三菱:ランサーエボリューション(CT9A)
悪路と言えば、ランエボ。ラリーと言えば、ランエボ。
ダートラでもそのスペックの高さをいかんなく発揮し、最終型であるエボ10だけでなく、7.8.9あたりも未だに現役として活躍する姿が見受けられる。
ダートラ界では、ライバルのインプレッサより、ランエボのほうが評価が高く、参戦台数も圧倒的にランエボのほうが多い。
【水平対向エンジンは代えがたき魅力】スバル:インプレッサWRXSTI
ランエボと共に、ラリーの一時代を築いたインプレッサ。
ランエボがAYCを駆使して早く乗れる車を作る中、インプレッサは水平対向エンジンのバランスの良さで勝負した。
【FF・FR・4WD・軽自動車】ダートラベース車を安く買う方法
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