車やバイクのメンテナンスとして、素人でも手の出しやすいオイル交換。
簡単にできる作業ですが、オイルの注入口であるドレンボルトがなめてしまうこともありがち。
ここではなめたドレンボルトの対処法(ツイストソケット・スクリューソケット・トルネードソケットの使い方)と、そもそも固い・外れないときの対応・修理代を自らの体験を交えてまとめました。
ドレンボルトが固くてまわらない・外れないときに確認すべきこと

ドレンボルトが外れない・固いときの確認ポイント①:まわす方向を確認する
ドレンボルトをまわす方向は通常のねじと同様です。
右に回すと締り、左に回すと緩みます。
まわす方向が合っているかを確認しましょう。
ドレンボルトが外れない・固いときの確認ポイント②:外す工具が正しいか確認する
ドレンボルトをまわす工具のサイズを確認しましょう。
ドレンボルトは頭部が大きいことが多く、高頻度で使う工具ではないはず。
ひとサイズ大きいソケットでも開けることはできるかもしれませんが、なめてしまう原因になりかねません。
ドレンボルトがなめてしまったときの外し方!修理代を安くする方法!

【実際にやってみた】ツイストソケット(スクリューソケット・トルネードソケット)をつかって自分で外す!
舐めてしまってどうにもこうにもドレンボルトが取れないときは、ツイストソケット(スクリューソケット・トルネードソケットと呼ぶこともあり)を使いましょう。
ツイストソケットとは、内部が特殊なツイスト形状になっているもの。
角がつぶれて舐めてしまったボルトでも取り外すことができます。
実際にスクリューソケット・ツイストソケット・トルネードソケットを買ってみた!【アストロプロダクツ・ツールカンパニーストレート】

私がドレンボルトがなめてしまった際には、実際に2つの店舗にてツイストソケット(スクリューソケット・トルネードソケット)を買ってみました。
私の場合、アストロプロダクツのスクリューソケットではなめたドレンボルトを外すことができませんでした。
ストレートのスクリューソケット(ストレート社ではトルネードソケット)では、特に工夫することなく簡単に外すことができました。
内側を見てみると、ストレートのスクリューソケットのほうが、ねじれが強いように見受けられます。

【超簡単】スクリューソケット・ツイストソケット・トルネードソケットの使い方
ツイストソケットは、なめたボルトやナットを取り外すための工具です。
ソケットの内側がらせん状(ツイスト形状)になっており、頭部の角が無くなったボルトでも外すことができる仕組みになっています。
そのため、使い方は他のソケットと同様。
特に工夫はいりません。
ただし、外したボルトは再利用できないため、新しいボルトを準備しましょう。
ドレンボルトがなめたしまった時の修理代・工賃は?

ツイストソケットがある店舗であれば2000円程度。ドレンボルトを外すことができないと5~10万の可能性も
もしなめてしまったドレンボルトが自分で外すことができないとき、ショップに任せたときの工賃は2パターンに分かれます。
ツイストソケットなどのなめたボルトを取り外せる場合、工賃は2000円程度です。
ただし、なめたボルトを外す工具が無かったり、どうしてもドレンボルトを外すことができないときは、最悪オイルパンごとの交換となる可能性があります。
その場合、工賃は5~10万円となることが想定されます。
ドレンボルトがなめてしまう原因・なめないようにする注意点は?

ドレンボルトがなめてしまう理由①:オーバートルクになっている
回らないネジは力をかければ良いという訳ではありません。
ネジをまわす際は、押す力70%回す力が30%が望ましいと言われています。
無理にネジを回そうとしてしまうと、ネジ山をこじってしまい、なめる原因になります。
ドレンボルトがなめてしまう理由②:ボルトの頭部をソケットにしっかり入れずに浅い部分で回してしまう
しっかり工具を奥まではめず、浅い部分だけで回してしまうと、正しく力が伝わらずなめる原因になります。
まずは工具が正しくはまっていることを確認しましょう。
ドレンボルトがなめてしまう理由③:精度の低い工具を使っている
作業側ではなく、工具側に問題がある可能性もあります。
安く精度の低い工具を使っている場合、工具とボルトの頭がきちんと密着せず、正しく力が伝わりません。
その場合、工具が原因でネジの頭の角が削れ、なめる原因になります。