グリップ走行におすすめである車をご紹介するとともに、スポーツカー好きならだれもが疑問に思う、グリップ・ドリフトのどちらが速いのかを解説します。
一般的にグリップ走行の方が速いと思われがちですが、車によっては遅くなってしまうこともあります。
グリップ走行に適した車を選んで、モータースポーツを楽しみましょう。
グリップ走行とは?
ドリフトと異なりコーナリング時にタイヤを滑らせずに走行する走り方
グリップ走行とは、タイヤがグリップする範囲でコーナリングし、ドリフトのようにタイヤを滑らせはしない走り方のこと。
滑るか滑らないかギリギリのところで車をコントロールし、コーナリング時にはカウンターを当てずにステアリングを切りっぱなしで曲がる。
対極する走り方として、ドリフト走行(タイヤを滑らせて曲がる走り方)がある。
グリップとドリフトはどっちが速い?
【サーキットでのレースが根拠】基本的にはグリップの方が速い
基本的には、タイヤのグリップ力を最大限に活かし、グリップするほうが早いと言える。
F1やスーパーGTなど、サーキットで行われるモータースポーツが最大の根拠。
追い抜きをする際に、タイヤを滑らせることはあるものの、レコードラインはグリップ走行で記録される。
このことから、一般的にはドリフト走行よりグリップ走行が速いと考えられています
【土屋圭市が立証】グリップ走行よりドリフト走行の方が速い場合もある
ドリキンこと土屋圭市は、国内グループAレースにて、R32型スカイラインGT-Rをドリフト走行にて勝利を収めた。
この走りはグリップのほうが速いという固定概念を覆すものであった。
では、ドリフトのほうが速い場合は、どんな時なのでしょうか。
アンダーが強い車(曲がりにくい車)の場合
アンダーが強く、曲がりにくい車の場合、ドリフト走行のほうが速い場合があります。
その場合のドリフトは、コーナーへの進入スピードを高くすることが目的。
横にパワーを逃がさないために、エンジンの回転数を維持して、車が前に進む力を強くします。
よって、車の動きは、D1などの魅せるドリフトとは異なり、動きの小さいドリフトとなる。
未舗装路や雨など路面のμ(ミュー)が低い場合
未舗装路を走るラリーでは、ドリフトは当たり前のテクニック。
路面のミューが低いため、タイヤがグリップすることが難しく、滑らせながら走るテクニックが必要となる。
これは舗装路の場合も同じ。
雨や雪など、滑りやすい路面を速く走らせるには、ドリフト走行が有効である。
グリップ走行が速い車を安く買う方法
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【サーキットで速い車選び】グリップ走行が速い車ランキング
1位:【理想的な前後重量配分】RX-7(FD3S)
ロータリーエンジンを搭載し、独特なエンジンサウンドが特徴のRX-7。
しかし、最大の魅力は50:50の前後重量配分。
コーナリングでの限界が高く、ブレーキング性能・旋回性能・加速性能に優れる。
しかし、重量配分が50:50であることから、一度バランスを崩すとピーキーな動きとなる。
2位:【ジムカーナで最強のコーナリングマシン】インテグラ タイプR
VTECエンジンを搭載し、今でも国内最強FFマシンの呼び声が高い、インテグラ タイプR。
初期型のDC2は発売から25年近くが経過するが、ジムカーナでは未だにクラス最強を誇っている。
「FF=アンダーステア」という固定概念を打ち消した1台である。
3位:【理想的なバランスを誇るフロントミッドシップ】S2000
RX-7と同様に、こちらも理想的な重量配分を誇るS2000。
エンジンを車軸より後方に置くことで、50:50の理想的な前後重量配分を可能にした。
S2000のために開発されたF20Cエンジンも魅力の一つで、2000ccのNAエンジンながら、250馬力を出力した。
4位:【VTECサウンドは走るものを虜に】シビック タイプR
ホンダのタイプR兄弟の弟にあたる、シビック タイプR。
初期型のEK9は、メーカーのチューニングカーとまで言われ、FF嫌いも虜にする1台であった。
わずか1040kgの車体は、サーキットでもコマのように機敏に走ることができる。
5位:【ミッドシップレイアウトにどっかんターボ】MR2
重いエンジンを、できるだけ車体の中心に置くことで、バランスの良い走りが期待できるMR2。
重心が後ろにあるため、フロントエンジン車よりも優れた加速も期待できる。
2代目SW型に搭載されたエンジンは、どっかんに近い味付けになっており、扱うには高度なテクニックが必要。