初心者でも始めやすいモータースポーツである「ジムカーナ」。
ここでは、初心者・入門者におすすめする車両と安く購入する方法をまとめました。
車選びを間違えなければ、ノーマルでも十分勝負することができ、故障も少なく楽しむことができます。
ジムカーナに適した車を選んで、ライバルに差を付けましょう!
ジムカーナってなに?
日本発祥の舗装路で行われるタイムアタックバトル

ジムカーナとは、広い駐車場や広場などで行われる、タイムアタック形式のバトル。
非舗装路で行われる場合は、ダートトライアルと呼ばれる。
毎回異なるパイロンなどで区切った1分前後のコースを、2回まで走行してタイムを計測。
走行時間が短いこと、最高速度が低いことから、最もはじめやすいモータースポーツと言われている。
ジムカーナは細かいクラス分け・車両規定がある【全日本ジムカーナ選手権の場合】
改造やタイヤに制限が大きく初心者が始めやすい「PNクラス」

車の改造やタイヤの指定などレギュレーションが厳しく、ノーマルに近い状態で戦う、「PNクラス」。
車高調程度のチューニングにSタイヤも使用禁止のため、初心者が参入しやすいクラスである。
しかし、車の年式制限があり、2006年1月以降に生産された車両と定義されている。
尚、PNクラスの中にも、「PN1」「PN2」「PN3」「PN4」と4つのクラスが存在。
PN1クラス | 1600cc以下のFF若しくはFR車 |
PN2クラス | 1600cc以上のFF若しくはFR車 |
PN3クラス | 1600cc以上のFF若しくはFR車 かつ 2012年1月以降に生産された車 |
PN4クラス | 上記クラスに属さない車 ※例:4WD車など |
年式制限が無く多少の改造とSタイヤ装着も可能な「SAクラス」

タイヤサイズ以外は、公道で乗車できる範囲内での改造が認められている「SAクラス」。
PNクラスのような年式の制限がないため、90年代のスポーツカーも活躍している。
SAクラスは、排気量ごとのクラス分けに加え、駆動方式の区分がある。
SA1クラス | 1600cc以下のFF車 |
SA2クラス | 1600cc以上のFF車 |
SA3クラス | 1600cc以上のFR車 |
SA4クラス | 4WD車 |
年式と改造の制限が無くナンバーなし車両もOKな「SCクラス」

ナンバーがなくとも参戦可能で、ドリフト車ばりのチューニングカーが登場する「SCクラス」。
エンジンの換装も許されているため、見た目とエンジンが一致しないことが当たり前のようなクラスである。
全日本ジムカーナ選手権のクラス分けは細かいが草レースは制限が自由!
上記のようなクラス制限があるのは、全日本ジムカーナ選手権の場合。
ツイッターやみんから、サーキットのサイトをみると、非公式のジムカーナ大会が多数開催されています。
クラス制限がないものから、ワンメイクレース、初心者向け大会など、レベルや車種に関わらずモータースポーツを楽しむことができます。
ジムカーナに適した車の選び方

目指す目標と予算を念頭に好みの車を選定
草レース(アマチュアレース)を楽しむレベルで良いのか、全日本を目指すかで、車の選び方は全く異なってきます。
全日本を目指すのであれば、戦いやすいPNクラスで、最も安価に購入できる車を選びましょう。
また、草レースで楽しみたいのであれば、自分の好みに合った車を買いましょう。
好みの車を買うことで、より愛着がわき、技術の向上にもつながります。
故障の少ない車を選ぶ
競技時間が短いため、他のモータースポーツに比べるとトラブルが少ないジムカーナ。
とはいえ、スピードを競うため、車に負担をかけることに違いはありません。
故障の少ない車を選ぶことで、安心して楽しむことができます。
車両製作に費用がかさむこともあり!できるだけ車体は安く買おう

モータースポーツの楽しさを覚えると、車高調やLSDなどチューニングをしたくなるもの。
特にSAクラスへの参戦の場合には、車両製作費だけで数十万から100万ほどかかるケースも。
よって、車両本体はできるだけ安く購入しましょう。
中古車情報サイト「グーネット」のWEBサイトでは、中古車販売店と直接やりとりをすることで価格交渉も可能。
もちろん、見積もり・問い合わせは無料なので、気になる車はどしどし見積もりを取ってみましょう。
【初心者・入門編におすすめ】ジムカーナに適した車両ランキング
1位【PN1クラスは一強!】マツダ ロードスター(ND5RC)

PN1クラスで、一強時代を築いている、ND型ロードスター。
1500ccのエンジンから132馬力を出力するP5-VPエンジンを搭載し、車重はわずか1010kg。
絶対的なパワーはないが、軽量スポーツのキビキビとした走りを楽しむことができる。
尚、NB型ロードスターは30万円程度から購入することができ、非公認ジムカーナ大会にはもってこい。
2位【90年代からクラス最強は変わらず!】ホンダ インテグラタイプR(DC2)

発売当時から、ジムカーナでの人気が高い、初期型インテグラタイプR。
こちらもSA2クラスでは、ほぼ敵なしの状態となっている。
長らくジムカーナで使用されているため、チューンのノウハウも十分。
96SPECに比べ98SPECの方が、中速トルクがあるため走りやすい。
3位【4WD+ハイパワーターボ!】三菱 ランサーエボリューション

今も昔も、4WDスポーツと言えば、ランサーエボリューション。
PN4クラスは、インプレッサとランエボの一騎打ち状態となっているが、メンテナンス性でランエボが優位なため、人気が高い。
エボⅩの場合はPN4クラスに参戦できるが、SA4クラスでもランエボは強さを発揮。
特に競技に特化した「RS」グレードは、快適装備が外され、軽量化されているため、より強さを発揮する。
4位【FRレイアウトで峠も楽しめる!】トヨタ 86/スバル BRZ

PN3クラスで強さを発揮する86とBRZ。
NAエンジンながら、2000ccから207馬力を出力するため、ドリフトも楽しめる。
各パーツもラインナップが豊富で、ドライバーも多いことから、購入後も安心してモータースポーツを楽しむことができる。
5位【VTECは今でもテンロク最強!】ホンダ シビックタイプR(EK9)

SA1クラスで強さを発揮する、初期型シビックタイプR。
VTECを搭載したB16Bは高回転での吹け上がりが気持ちよく、一度乗ったら癖になる乗り心地。
近年は中古車価格が高騰し、ジムカーナベースを手に入れるのが難しくなってきている。