群馬を中心としたの関東の峠を舞台とし、数々の名バトルを繰り広げた頭文字D。その栄光は最終話から6年がたった今でも、冷めやらぬ熱として読者の心を揺さぶり続けています。
そんな頭文字Dの作者であるしげの秀一先生が新作として発表したのが、「MFゴースト」(エムエフゴースト)です。
MFゴーストも頭文字Dと同様に関東の峠が舞台となり、数々のバトルを繰り広げていくマンガです。
果たして、MFゴーストは、頭文字Dと同様に一世を風靡するマンガとなれるのでしょうか。また、頭文字Dとのつながりはどのようなものがあるのでしょうか。
MFゴーストのストーリー 藤原拓海の登場は?
MFゴーストは内燃機関が廃止された時代が舞台
MFゴーストの舞台は頭文字Dから数年後の202×年の箱根近郊が舞台。
自動車は化石燃料を動力源とする自動車が生産中止となり、電気自動車や燃料電池自動車が発展した。
そんな中、クローズド化された峠で内燃機関を搭載した車両で行われるレースが、世界中で人気を博していた。
このレースの名を、「MFG」(エムエフジー)という。
このMFGに行方不明になった父を探すために、一人のイギリス人の若者が参戦する。
その男の名を「片桐夏向(かたぎり かなた)/カナタ・リヴィントン」という。
カナタは知り合いのつてをたどり、時代遅れのトヨタ・86でMFGに参戦する。参戦当初は時代遅れの3ペダルの車両ということもあり、まったく期待されていなかったが、あっという間に周囲が驚く好成績を収めて見せた。
なにを隠そう、カナタは頭文字Dの主人公である「藤原拓海」の愛弟子であったのである。
そんなカナタのバトル模様を中心に、走行理論や、人生模様、青春が同時進行していくマンガであります。
新公道最速伝説を提唱!グリップウエイトレシオとは?
MFゴーストでは、頭文字Dのキャッチフレーズになぞり、「新公道最速伝説」を提唱している。
※ 頭文字Dのキャッチフレーズは「公道最速伝説」がキャッチフレーズ
MFGでの唯一ともいえるルールが、グリップウエイトレシオの均一化である。
MFGの参戦には、エンジンパワーや車重など、グリップウェイトレシオ以外のルールは定義されておらず、マシンスペックを定義する唯一のレギュレーションとなっている。
では、そのグリップウェイトレシオとはどのようなで定義なのでしょうか。
簡単に言えば、車重に応じてタイヤのトレッド幅を規定することで、コーナリングスピードを均一化するルールです。
MFGにて定義された緻密なレギュレーションにより、重い車でもフィットしたタイヤを履くことができ、軽量化してもタイヤを細くされてしまいます。
つまりは、パワーのある車が有利と捉えることができるのです。
加えて、4WD(AWD)やミッドシップの駆動方式の車両には、ハンディが課せられます。
このことから、MFGは無改造でのパワーとバランスに優れたヨーロッパ製の高級車が優勢な「リッチマンズレギュレーション」と揶揄されています。
この勢力を、非力な86でカナタがいかに倒していくか、というところが「新公道最速伝説」の大きな見どころとなっています。
主な登場人物
片桐夏向(かたぎり かなた)/カナタ・リヴィントン
搭乗車は、86(トヨタ)。日本人の父とイギリス人の母を持つハーフの19歳。
行方不明の父を捜すために来日し、母の友人である西園寺家に下宿する。
その一方、イギリスの名門レーシングスクールを首席で卒業し、10歳でF4に参戦し、優勝経験も持つ輝かしい経歴を持つ。
MFGでは父親を探すことと、自分への限界への挑戦を目的としており、お金への執着心はあまりない。
西園寺 恋(さいおんじ れん)
カナタの下宿先である、西園寺家の一人娘。
17歳の女子高校生であるが、高校生離れした容姿を持ち、MFGエンジェルスの一員としてアルバイトをしている。
外見だけでは人を好きにならないと豪語していたが、カナタに一目ぼれ中。暇さえれば、カナタのお父さん探しと称し、デートにいそしむ。
相葉瞬(あいばしゅん)
搭乗車は、GT-R NISMO(ニッサン)。頭文字Dにも登場した池田竜次が経営する、「ゼロ・アカデミー」の出身。
MFGでは昨年度9位の実力を誇っており、トップ10入りした中では唯一の日本車に搭乗している。
熱血漢な性格から後輩の面倒見もよく、選手登録をしにきたカナタと偶然出会ったことから、兄貴分として目をかけている。
ちなみに、MFGエンジェルスのナンバー7(西園寺恋)に片思い中。
緒方(おがた)
カナタの搭乗する86の持ち主で、西園寺家と相葉瞬の知人。
緒方自動車を経営する傍ら、セコンドとしてカナタをサポートする。
西園寺恋とは幼少期から面識があり、久々にあった際には、大人びた容姿に驚きを隠しきれなかった。
頭文字Dとのつながり MFGは頭文字Dの未来を描く続編!
カナタは藤原拓海の愛弟子!
イギリスの名門レーシングスクール「ロイヤルドドニントンパークレーシングスクール(RDRS)」にて、カナタと藤原拓海は出会う。
作中のカナタの走りにも、拓海から教わったタイヤマネジメントなど、カナタにとって拓海がどれだけ大きな存在であったかが分かるシーンがいくつも見受けられる。
MFG参戦にあたっても、拓海から「他の選手より馬力の低い車に乗りなさい」という課題をもらい、参戦している。
MFGの考案者「リョウ・タカハシ」
前橋の病院で医師を務めている、MFGのエグゼクティブ・アドバイザー。
MFGはかつて自らが提唱した「公道最速理論」の解答編であると位置づけている。
頭文字Dの愛読者であれば、これが誰かというのは愚問であろう。
社長となった高橋啓介
TKマッハコーポレーションの社長であり、MFGのデモ走行動画のドライバー。
その参考タイムは、時代遅れのアンフィニRX-7(FD3S)にも関わらず、ミハイル・ベッケンバウアーが更新するまで破られることが無かった大記録であった。
尚、カナタの走行技術には一目置きながらも、なにか欠点があるはずと冷静に分析をしている。
他にもたくさんの頭文字Dの登場人物が登場!
上記以外にも、MFゴーストにはたくさんの頭文字Dに登場した人物が出演します。
- 小柏カイ
- 中村賢太(元:赤城レッドサンズ)
- 上有史浩(元:赤城レッドサンズ)
- 池田竜次(元:スパイラル・ゼロ)
- 奥山広也(元:スパイラル・ゼロ)
秋名スピードスターズのメンバーは何をしているのでしょうか。気になるところです。
このことから、まさにMGゴーストは、頭文字Dの続編ということができます。
【まとめ】MFゴーストは新たなスポーツカー時代の到来を予感させる新たなバイブル本!
頭文字Dの経済効果は大きく、最終巻の発売から6年が経過した今でも、日常生活でその名を目にすることはたくさんあります。
それだけでなく、読者の心の中で、頭文字Dは生き続けています。
AIの発展や環境問題もあり、自動車業界は100年に1度の大変革期と言われています。
しかし、そんな中でもトヨタスープラや86など、スポーツカーは一定の人気を保持し続けています。
MFゴーストは確実に存在するスポーツカー人気の指針となり、頭文字Dとは異なるスポーツカーの在り方の道しるべとなってくれる存在になる期待して止みません。
これからのMFゴーストの動向に期待しましょう!
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