2019年の横浜DeNAベイスターズは、先発投手陣に苦戦した。
前評判では、今永、石田、東の先発左腕カルテットを中心とした先発陣がチームの柱となると思われていたが、ふたを開けてみれば、今永と上茶谷のふたりしか100イニングをクリアできなかった。
そんな先発投手に課題を抱えるベイスターズがエディソン・バリオスを解雇したことで、新先発外国人の獲得が切望されていた。
そして、満を持して獲得を発表した選手が、マイケル・ピープルズである。
ここではピープルズの活躍に期待を込めて、経歴や成績、プレースタイルを紹介いたします。
マイケル・ピープルズのプロフィール
今季3Aで才能が花開いた、伸び盛りの長身右腕!
- 本名 スコット・マイケル・ピープルズ
- 出身地 アメリカ テキサス州
- 生年月日 1991年9月5日(満28歳)
- 身長 196cm
- 体重 86kg
- 投打 右投/右打
- 守備 投手(先発)
- 球種 フォーシーム、ツーシーム、スライダー、パワーカーブ、チェンジアップ
- 年俸 3500万円+出来高
アメリカ テキサス州ウェーザーフォード出身の28歳。
2019年シーズンはクリーブランド・インディアンズ傘下の3Aチーム、コロンバスに所属。チームトップの10勝を挙げるとともに、プレーオフの開幕投手も務め、2戦2勝を記録した。
プロ入りはオクラホマ州立大学に所属していた2012年で、ドラフト14位で指名された。
2016年シーズンには2Aと3A合算で12勝を挙げたが、右肩の手術歴もあり、2Aと3Aをいったりきたりのシーズンを過ごしていた。
MLBの経験はないが、まさに今が伸び盛りの右腕と言える。
マイケル・ピープルズのプレースタイル
多彩な変化球を駆使した、制球力の高いグラウンドボーラ―!
最速 | 153㎞ |
球種 | フォーシーム ツーシーム パワーカーブ スライダー チェンジアップ |
投球の軸となるのは、フォーシームとツーシーム、パワーカーブ。特にパワーカーブは120㎞台終盤で、大きな縦の変化で打者を惑わす。
また、18年のシーズン成績(3A)は下記の通り。
試合 | 25 |
イニング | 144.2 |
防御率 | 3.98 |
奪三振 | 122 |
与四球 | 29 |
被本塁打 | 17 |
WHIP | 1.286 |
成績からも分かる通り、与四球と被本塁打が少ない投手であることがわかる。
ピープルズはハマスタに適したグラウンドボーラ―!
今季成績を更に噛み砕くと、気になる数字が見受けられた。
- GO/AO 1.34 ※ GO/AO…ゴロアウト総数をフライアウトの総数で割って算出。平均は1.08
この数値から見ても、かなりアウトの総数をゴロで稼いでいることが分かる。
べイスターズの本拠地、横浜スタジアムは狭い球場であることで有名であり、かなり横浜スタジアム向きの投手であると言える。
マイケル・ピープルズの活躍予想
活躍のキーは得意のパワーカーブの出来次第!
来日前年にアメリカでピープルズと似たような成績を残した選手を探してみたところ、おもしろい選手が見つかった。
ブランドン・ディクソン(オリックス)
※ カッコ内はピープルズの成績
イニング | 141.1(144.2) |
防御率 | 3.63(3.98) |
奪三振 | 104(122) |
与四球 | 27(29) |
被本塁打 | 17(17) |
WHIP | 1.259(1.286) |
ピープルズが所属したのはIL、ディクソンが所属したのはPCLと違いはあれど、ほぼ同じ成績である。
以前はILは投高と言われていたが、近年はボールの反発係数が変わり、投高とは言えなくなってきている。
ディクソンも日本ではあまり見かけない落差の大きいナックルカーブを武器に活躍をしていることから、ピープルズの活躍もパワーカーブの仕上がりにかかっているともいえるのではないか。
ディクソンと同様に、先発の柱となるような活躍を期待したい。
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