MT車を運転する上で、ギアを変える際のシフトショックはできるだけ抑えたいもの。
このシフトショックが強すぎると、シフトロックを引き起こします。
シフトロックは、車の挙動が乱れるだけなく、車へのダメージも大きいものです。
では、シフトロックとは、具体的にどんな現象なのでしょうか。
シフトロックとは?なぜMT車だと起こるの?シフトロックを起こさないようにするには?
シフトロックとは急激なシフトダウンによりエンジンブレーキが過剰にかかりタイヤがロックする事象のこと

マニュアル車において、高い回転域からギアを落とした際、車体が「ガクン」と揺れることがあるはず。
これをシフトショック、と言います。
シフトショックの際に過剰にエンジンブレーキがかかり、タイヤがロックする状態のことを、シフトロックといいます。
一般的にシフトロックというと、「シフトロック解除ボタン」を連想することが多いはず。
シフトロック解除ボタンは、オートマチック車が故障時に、ギアを変更できるように設定されたボタンです。
シフトロックを起こさないためにはエンジン回転数とクラッチミートの速さが重要!ヒール&トゥを活用しよう!
シフトロックを起こさない走り方をするには、ふたつのポイントが重要です。
- エンジンの回転数をきっちりあわせ、シフトショックをなくす
- クラッチを切っている時間を短くし、ギアの稼働時間を長くする
上記ふたつのポイントをクリアするために必要なテクニックが、「ヒール&トゥ」です。
シフトダウンの際、少しアクセルを入れ、エンジンをふかせることによって、回転数を合わせ、スムーズなシフトダウンを可能にします。
【シフトロックのメリットとデメリット】使い方によっては走るテクニックのひとつ!

【メリット】ドリフトのきっかけづくりのひとつ!ドリキン土屋圭市も緊急時のテクニックの一つと発言
シフトロックを使うタイミングとして、FR車がドリフトのきっかけをつくる場合があります。
急激に後輪をロックすることによって、自然に後輪がながれ、ドリフト状態に持ち込めるということです。
しかし、後述する故障の危険からドリキン土屋圭市も、テクニックの一つとして覚えるべきだが、使うべきではない、と発言。
あくまで、サーキットなどにて、アンダーステアが発生した際に回避するテクニックの一つとして捉えるべきです。
【デメリット】ミッションやデフの故障を誘発!できるだけ活用すべきではないテクニック
シフトロックは、ミッションやデフに大きな負荷を与えます。
頻繁にやりすぎてしまうと、ミッションやデフのOHが必要になる場合もあります。
基本的には活用すべきではないテクニックであり、スムーズなシフトアップ、ダウンを心がけるべき、と言えます。